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《 上達のコツ 》  第二集

 

・・・おせっかいな言葉の数々、

・・・あるいは、せんせーのぼやき。

Swingy 2004-06頃)

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 『音楽は 歌と踊りと コミュニケーション』

 

例えば、「片手だと弾けるけど、両手だと弾けない」というのは、

指の問題じゃないですよね?  もっと体全体の問題。

 

スポーツ選手なら、みんなそのスポーツそのものだけじゃなく、

ランニングをしたりストレッチや筋トレをしますよね。

では、ジャズピアノをやるにあたって、ジャズピアノを弾く以外

に何をするとよいでしょう。

 

テレビで「アフリカから来たお嫁さん」のドキュメントを見ると、

家事をするときも歌いながら踊りながらやっていますよね。

 

あんな感じで日常を歌いながら、踊りながら楽しくリズミカルに

過ごすのが、理想的ではないでしょうか。

 

ピアノには指の動きが目立ちますが、全身で弾くのです。特にジャズ

は、全身でノレなければ弾けません。

 

ジャズピアノがなかなか上手にならないという人というのは、動きが

硬く、例えば、足でリズムをとっていても、全身でノレてないのです。

 

全身でノるというのは、ピアノで養うというより、日常の動きや

ダンスで養った方が早いと思います。椅子に座っていても、ノッて

動けるようになったら、ピアノを弾く時に、全身でノルのもすぐ

できると思います。

 

ついでに申し上げておくと、ピアノを弾くのにも筋肉はもちろん使い

ますが、指一本一本分離して、とても繊細にかつ、長時間動かさなく

てはなりません。腕にぎゅっと力を入れるような筋トレは逆効果。

 

スポーツなら水泳(クロール)は、ピアニストにもお勧めです。日本人

は鍛えるなら足腰です。駅ではいつも階段にするとか、楽しくリズミカル

にお散歩して、あとはやっぱり歌って、踊る!! 

 

でも、ダンスは習ったりしなくていいです。もっと気軽にデタラメに

どうぞ!()

 

・・・僕もまだまだです。ジャズピアノを始めてほどなく痛めた手首が

ようやくまぁまぁ良くなり、練習を再開してライブを始めたら、首、背

や腰を痛めて、これは全身よくしないといけないんだと思って「動き方」

のレッスンへ。

 

そこで、日常のすべての行動を、そのためには性格を変えるといっても

いいくらい、意識の転換をしなければならないことに気づきました。

でも、日常の動きなんていちいち意識していたらやってられません。

でも、良くしたい。どうすればいいか? 

その答えの一つがリズミカルに動くことです。

 

散歩、カラオケ(鼻歌も十分)、ダンス(気の向くままに)、そして、

練習前には、1曲ノリノリの曲をかけて踊ろう!

心身ともしなやかに、リズミカルにダンサブルに!

 

歌ったり踊ったりなんて、恥ずかしい? それなら、

Voice & Rhythm 

いつも、声を出し、リズミカルに動こう!

 

そしてコミュニケーション。僕は言葉でのコミュニケーションは苦手な

方だと感じていますが、ちょっと話しにくい人とでも、音楽でなら、通じ

合えるということもしばしばあります。さらには、言葉が通じない人と

でも楽しめますよね。とても素敵なツールだと思います。

 

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「何が大切なのか」→何をすべきなのか

 

「何をしたいのか」→何をすべきなのか

 

両方必要だと思います。

 

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『聴き方』

 

・ジャズを知るには、色んなものを たくさん 聴く

・逆に、弾けるようになるためには、1つのものを 注意深く覚えるまで聴く&弾く。

 

・楽器ごとに注目して聴くなど、注目のポイントを変えて何度も聴こう。

・凄いのばかりでなく、できそうなものもきこう。

・自分がすぐ覚えられそうなもので、好きなものを見つけてたくさん聴く。

ジャズのほか、ブルース、初期のR&R、ポップス、なども。

ジャズピアニストなら、ジョン・ルイス、デューク・ジョーダンあたりかな。

 

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『とりあえずハノン??』

 

そんなに指の練習ばかりしても仕方が無い。いくらハノンやったって、良い

メロディ、かっこいいフレーズは作れません。

「枯葉」のメロディは2小節に4つの音だけのメロディだけど、こんなに

愛されているメロディ。良いアドリブをするためには、簡単でいいフレーズ

を探して覚えましょう。

 

天才モーツアルトは一瞬で長いフィレーズを思いつき、なおかつ曲として

まとめることもできました。ベートーベンは、できなかったかもしれない

けれど、短いフレーズを上手にくり返すことで印象に残る曲に仕上げました。

 

ハノンをやるのなら、たくさんある中から、○○をできるようにするために、

これをやろう」としっかり選んで、それをやる。

ハ長調でしか書いてないものであれば、全調でやる。色々なテンポでやる。

といった工夫が必要です。

 

必ず、ゆっくりなテンポから、ものすごく楽にできる状態、目を閉じて、筋肉

の状態を感じながらできるところからスタート。

 

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「目標」「夢」を書いて貼っておこう。

 

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本番の予定、つまり人前で弾く予定をどんどん入れること!

 

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『練習メニューの例(1時間)』

 

A)                体操+基本トレーニング15分 復習15分 宿題30

 

B) 体操/踊る 5分 リズムトレ5分/スケールコード10

曲のスケール&コード15分 / 曲25分 

 

1時間弾くのは大変だと言う人、こうやって分けて進めていけばあっという間! 

というか、1時間でも全然足りなくなります。

 

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『自分の演奏とお手本を丁寧に比べる』

・・・ノリ、アクセント、長さ、音色、より微妙なタイミング

 

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ノリを養う:メトロノームを使い、ノンストップで10分以上弾き続ける。

同じことの繰り返しで可。どんどん力を抜いていけるように。

「ランナーズハイ」が起きて心地よくなるといいですね。

 

テンポ感:全調もいいけど、テンポも限界の遅さから限界の速さまで!

 

・メトロノームを2拍目、4拍目に聞く。

難しいときは、2拍子で鳴らし、通常、「キン、カッ、キン、カ・・・」

となるところを、カッ、キン、カッ、キン」と聞いて合わせて弾く。

 

各曲、キーC以外の曲も、Cで書いて弾いておくと、度数が覚えやすくて

良いですよ。

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『その日のうちに結果が出るようにする。』

 

はじめから、一日の分量を、その程度の量、難易度にしておく。

どの程度か自分で把握すること。

毎回、前回やったことを復習してから新しいことをやる!

 

いたずらに知識を追わない。がんじがらめになってしまいます。

1つ知ったら100回は使う!

 

例えば、1つの伴奏パターンを覚えたたらすぐに、そのパターンで今まで

やった曲を片っ端からやる。

 

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『ブルースのアドリブ』

・例えばブルースのアドリブをやろうと思うなら、10曲20曲、たくさん

のブルースのテーマを覚えて歌えて弾けるようにしよう。

 

テーマのメロディは、アドリブで作ったもののうち、最高のものだけを残し

たものと考えられます。

・ジャズのブルースに限らず、ジャンルとしての「ブルース」、「ロックンロール」

も聴くといいですよ。

 

毎日、ブルース1コーラスor何か1曲分のアドリブを書く

というのも良いですね。

 

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『漠然とやらない。何か一つに焦点を!』

練習の仕方:時間と内容を一つ決める「今から5分間これをやる」

 

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全てはケースBYケース。あるいはやり方次第。

 

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『自由に弾きたい? はじめから自由だよ!』

 

弾きたいものを1つハッキリさせて、それを弾けるようにする。

その繰り返し。気が付けば弾けるものがたくさんになって、はたから見れば

何でも弾きたいものを弾けるようにみえる。

 

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・黒鍵にも固有の名前をつけて歌う方法があります。

ド ノ レ モ ミ ファ サ ソ ヨ ラ ル シ ド

ノ=ドとレの間の黒鍵 モ=(レとミの間) 

 

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『レッスンでの課題 』

 

レッスンがゴールではないので、結果だけ追わないこと。

手の形だけを覚えず、ドレミやコードを覚えること!

音だけ合っているより、とくにスケールやコードは弾けなくても理解して

いる方が、後々意味を持つ部分もあります。

 

☆練習とは、よりリラックスして弾けるようにすること。

必死でギリギリで弾いているうちは、弾けているに入らない。

 

@    譜を見ないで、A目をとじて

 

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『目を閉じて弾く。

 

目を閉じて弾くくらいにしておかなければ、ほどよくリラックスして弾く

ことができない。ということは、繊細な表現ができない。

 

  ピアノの難しさは、目を閉じて演奏することが最も難しい

楽器だということ。スケール練習や、コード練習などシンプルなものから

トライしてみよう!

 

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『録音をしよう!』

 

録音をしない、聴き返さない練習なんて、

 

鏡を見ないオシャレと同じ!

作るだけで、食べない料理と同じ!

 

録音してすぐに聞き返し、修正してまた録音して聞き返す。

2小節位でいいから満足できる出来になるまでやる!

 

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『覚える!』

 

なんだかんだ言っても、覚えることは山ほどある。

覚え方は工夫しよう。僕の場合受験勉強の時のやり方で、応用できることが

たくさんありました。

 

覚えるものを2〜4つずつに分ける。その2〜4つを繰り返す。

言葉、時間を上手に利用する。

言葉 : ドレミを声に出して覚える

時間 : タイマーを利用し、「この4つを一分で覚える!」

「この4小節を一分で覚える!」と使う

 

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『覚えているうちに復習!』

 

「なかなか上達しないと思ったけど、しばらく休んだら、あっという間に

忘れてしまった。KEEPするだけでも大変なことだったんだと気づいた。」

(ある生徒の言葉)

 

覚えている曲なら1分で弾ける。忘れてしまって60分練習が必要になっ

たら60倍も時間がかかっていることになるよ!!

 

毎日、何かしら覚える。1週間前にやった練習内容から復習

それにその日の分を加える。つまり、新しいことはちょっとだけでOK

 

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『上達しない理由 1

 

・雑にやっている:

簡単なことで70点程度だと、難しいことは20点程度になってしまいます。

→もっと簡単なことをやる。視野を広く持って色々見聞きする。

自分のレベルを知る。

間違った練習ではいくらやっても、悪い癖がつくばかりです。

 

・あれこれたくさんやり過ぎ:

→ できるようになりたいことに優先順位を!!

やったものは全ていつもできるように/色んな人の意見を聞きすぎという

こともある。同じ僕でさえAさんに○×しろといいBさんには○×するな

ということがある。

 

・急ぎ過ぎ:

夢や目標は大事だが、単に目の前の課題を100%やる

 

・難しすぎることをやっている:

・分割し、ゆっくりにしてからやる。

 

・工夫をしないから:

→原因や対策を考える。簡単にする工夫、楽しくやる工夫、モチベーション

を上げる工夫、目標をはっきり、復習するETC・・・

 

・あまりにも練習時間が少ないから。:

→その少ない時間でできること、楽しめることをやる。できるよう、楽しめる

よう工夫する。弾けなくてもイメージトレーニングする。1分でも必ず毎日。

 

・アドリブにしろ、練習方法にしろ、自分で考えることが好きではないから。

ジャズピアノ自体が、好きじゃない・・・?!

:ジャズが?練習が?やり方が?先生が?

 

・ひとりでやっている。あるいは相性の悪い人とやっている:

→仲間を作る。一緒にやれる人、ジャズの話しができる人、演奏を聴いて

くれる人

 

・すぐめげる。ネガティブ思考

→ 上と同じく、いろんな人と話をしてみたり、セッションの現場をみたりする

のはいかがでしょうか。

 

・心身の状態が良くない。筋肉の硬化や、頭の疲労など。

→日々整える。信頼のできる整体院などがあれば、行ってみる。

 

できているのに理想が高すぎたり、急いぎすている。あるいは、上手な人と比較

してしまっている人もいます。

 

・レッスンで・・・

指導と違うことをやっている(必ずしも悪くはないが)

あまりにも受身すぎ。 

 

・何度言ってもやってもすぐに忘れてしまう人は、その場だけしのごうとして

いるようです。それでは、実力が積み上がって行きません。

 

<その他、対策>

 

→乗り越えるだけのモチベーションを用意

 

・絶対コレ(こう)弾きたい!こう弾きたい!こんな人みたいに弾きたい! 

というものを見つけること。

 

・決して簡単ではなく苦しいことは必ずある。上手な人に話を聞くのもいいが、

楽しくやっている人を見る、話しをしてみるのはどうだろう。

 

・できるためには、強い想いが必要!! 

あるいは、力を抜いてなんでも楽しむ!

 

楽しさ最優先にして、上達を考えないのも1つの方法

気づかないうちに上達することも、ないではないです。

 

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『上達しない理由 2

 

上手くならないのは、練習が足りないからばかりではない。間違った練習の

仕方を改められない人のなんと多いことか。

レッスンのあった日は「上達のコツ・1」をひととおり読むこと!

 

どれだけ丁寧にできるかで、どれだけ楽にできるかが決まる。

どれだけ楽にできるかで、どれだけ速く弾けるかも決まるし、

どれだけかっこよく弾けるかも、どれだけ自由に弾けるかも決まる。

 

本番はミスがあるものとして、どれだけ開き直って、切り替えられるか、

どれだけ動じないでできるか。

 

ジャズができるようになるということは、様々なハプニングを、平気で受け

止められるようになるということに近い。

 

日々、リズミカルに軽やかに。色んなところへ行って、色んな人と話しを

しよう。色んな場面に出くわして、それをみんな楽しんでいく。

 

陸上部に入って、走り高跳びを始めました。140pまで飛べるように

なったところで、大会に出てみると、170p、180pを飛ぶ選手が

ゴロゴロいてびっくり。

 

次の日から180pにして練習したけれど、残念ながら飛べませんでした。

しかも、驚いたのは、140pに戻しても飛べなかったこと。変に力むくせが

ついてしまったらしく、助走も踏切もすっかり乱れてしまっていました。

(以上、架空のお話です。)

 

とまぁ、こんなことがピアノにも起こるのです。

 

(注)上手い人と、一緒にやるのはいいことです。

上手い人と一緒にやる時も無理に背伸びするなということです。

 

140pの次は141p。一番良い状態で140センチだったのですから、

毎回、120、130、135、138、と順を踏んでから141pに

トライすべきなのです。順を踏む意味は、体を慣らすということ、力まずに

できるようにするということです。

 

力んだら下手になります。力まない弾き方を身につける。力まずできるもの

からやる/力まずできるまでやることが、大切です。

 

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心技体 

                       技

技は心と体にかつがれる御輿のようなもの。  心 体

 

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『信じる道を』

 

・登山:

Aさんに「南なら登ると早いよ」と言われ南へ。

Bさんに「東から登ると楽だよ」と言われ東へ。

Cさんに「西から登ると楽しいよ」と言われ西へ。

Dさんに「北から登るのが一般的だよ」と言われ北へ。

 

全部真実だとしても、あっちこっちさまよっていては、いつまでたっても

頂上には行けません。イチロー選手と松井選手の良いとこどりは×ということ。

 

<宮里藍>--------------------------------------

・やるべき順番を間違えて全て狂ってしまった。

 

・よかったものは、「ビジョン54(ゴルフのメンタルトレーニング)」

「好きな音楽」そして、「シンプルに、基本に戻ること」

たとえば、思っていることを10個ノートに書いてセレクトしていく。

必要なものは1つか2つ程度。

・「ブレない軸が大切」見栄を張らない、ミスを気にしない。

 

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『まず、好きでいつづけることが大事。』

そのためには、

 

楽しい経験

=好きな曲 /人と一緒に音楽する/ 楽しいレッスン

 

達成感

=一曲ばっちり仕上げる/友人や先生にほめられる

 

環境

=聴く・弾く時間がある/周囲の理解がある

 

刺激〜仲間

=アマチュアのセッション、サークルのライブを見学→参加/教室の

アンサンブルレッスンや行事の見学→参加/ジャズ喫茶もいいよ

 

刺激〜見る

=一流のライブを見る。あるいは自分の目標にできるようなアマチュア

のライブやセッションを見る

 

心身の調子

=あらゆることに影響するのは、ご存じのとおり、ますはいつも自分の

調子を把握することから、ピアノを弾くにも好きでいるにも、意外と影響

が大きいと思う。

 

・楽しかったこと、うまく行った時のこと、誰かの演奏にあこがれたときの

ことを心に焼き付けておこう。日記などに書いておくのもいいね。

 

・急がない、欲張らない。実は辛くなる人のほとんどが、自分の努力・工夫・

チャレンジしている範囲以上の結果を求めています。アドリブができなければ、

コードでのアレンジに、コードがむずかしければよりシンプルな伴奏に、ある

いは楽譜をジャズっぽく弾く練習から始めよう。それが、嫌なら上に挙げたこと

を工夫したり、歯を食いしばって頑張ったり、しばらく休んだりしてみましょう。

 

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『やる気満々のときも、意外と危ない』

 

やる気がない時はもちろんですが、やる気満々な時にも危うさがあるのです。

なぜかというと、自分にとってあまりにも難しいものに挑戦してしまうからです。

1曲を半年頑張って結局できなくて、あるいはできても、ジャズへの情熱自体が

冷めてしまった人を何人も見てきました。その時に、もっと簡単なものからやれば

よかったと思っても、もう気力が無くなっちゃってることがあります。

 

「その1曲を1年頑張ってそれでもたいして思うように仕上がらなかったと

しても挑戦したい」というほどの気持があれば良いけど、そうでなければ

無理をしないで。

基本的には、「その時」がくるまで待つ。

あるいは、「絶対これをやる」と決めてしまう前に、ちょっと試してから決める。

2週間頑張って判断するとか。今すぐやるとしても、こちらで出す課題をやって、

それプラスちょっと合間にその挑戦したい曲も自分でちょっとずつやっておくとか。

 

といっても、簡単な課題を与えると、それはそれで、萎えちゃううこともあるので、

難しい・・・。

 

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『価値観はなかなか変えられない。』

 

・いくら色んな方法をこちらが提示しても、量が全てだと思っている人が

結構います。

 

「間違った方法では、やればやるほど逆効果!」

 

・派手な速弾きばかり追い求めている。100メートル10秒切るのが難しい

ように、オスカーピーターソンのように弾きまくるのは難しいです。いろいろな

かっこ良さを見つけ、自分に可能なかっこ良さを見つけましょう。

 

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何をしても楽しめない人がいます。

何をしても楽しめる人がいます。

 

できても楽しめない人がいます。

できなくても楽しめる人がいます。

 

「何をしても楽しめる」「できなくても楽しめる」心身を育てることは大事なこと

だと考えています。

 

レッスンでそう導くのは簡単なことではないのですが、それを目指しています。

まず僕自身がいつもそうありたいと思っています。

 

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『技術を磨く意味』

 

・格闘技の技術は喧嘩に勝つためでなく、悠々として喧嘩しないためにこそ

磨くという。

 

・速く弾く技術はそれをひけらかすためでなく、落ち着いて悠々と弾くため

にこそ磨く。

 

・一音、一本の指先にどれだけ集中できるか、鍵盤、指先、腕、体、どれだけ

集中して一音出す時に繊細に感じられるか。

・丁寧に一音だけ出す練習を各指でやろう。

 

・覚えたら終わりじゃなくて、覚えたところからが本番、練習。機械的に弾け

ただけというところから、音楽的に表現する、分かりやすく言えば、かっこよく

弾きこなすための練習が始まるのです。

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『余裕』   余裕を持つことがとても大切

 

夢は夢として必要だけど、今をじっくり丁寧に楽しさにもかっこつけるにも

余裕が必要。余裕を持つために、一つ一つゆっくり丁寧に。

 

速く弾くには、リラックスとリズム感が必要。リラックスのためにはゆっくり

丁寧に。良いリズムは体から。普段からリズミカルに動こう!

ゆっくり丁寧に弾くには、心にも体にも余裕が必要。

 

練習前の体操は屈伸や深呼吸も取り入れて、心と体を整え落ち着いていから

練習を始めよう。スポーツでもそうですが、実力の無い人がやたらとかっこ

つけてるのは、逆にかっこわるい。

 

スポーツなら勝ってこそ、音楽は楽しませ感動させてこそかっこよく見えるもの。

一つのフレーズに愛着を持つ。赤ん坊が「ママ」「ブーブー」など一つ一つ、

覚えた言葉を連発しながらしっかり記憶していくように、簡単かつ、かっこいい

ものをつかえるものを探し、いつでも自然に出てくるまで、しつこく歌い、弾く。

 

・すでにできることもやり続けておかないと、できないことができるようになら

ない。仮にできないことができるようになったとしても、使いものにならなかっ

たり、また、すぐできなくなったりします。

 

・簡単なことをいつでもどこでも、本当に余裕をもって簡単にやって見せること

ができて初めてかっこよくなる。ギリギリのことばかりの演奏は途中で崩壊して

しまうということです。

 

・今100の力が必要なものを10の力でできるようにすると、上手な人がかも

し出す「余裕」を手に入れられるのです。

 

・最終的には、速く小さい動きをしたいのだが、そのためには、ゆっくり大きな

動きを十分に練習し、その中で全身の連動を修得し、徐に速く小さい動きが出来

るようになる。

 

・良い練習とは、たくさん弾くことはなくて、どうすれば1回でできるのか考え

工夫して1回だけやること。そして必要に応じて、速くするとか表情をどうする

と決め、はっきりイメージしてまた1回、たくさん弾くのではなく、1回をどこ

まで真剣に、はっきりしたイメージを持って弾くか。1回1回に意味を持たせる。

 

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『1回でできるようにする。』

 

以前の上達のコツに、「できてから練習だ」「できるまでにかかった回数の10倍

弾け」と書きましたが、できるまで100回かかって、1回できたら、もう次の

こと、というのは、間違った動きを99回練習して、正しい動きを1回しか弾いて

ない。これでは上手にはなりません。

 

しかし、ただたくさん弾くことは必ずしも良い練習ではありません。1回でできる

ように工夫することも大切です。下手なことを繰り返すと、下手な動きが身について

しまうそうです。だから、1回でできるように工夫して弾く。

 

『1回でできたら100万円くれる。でも、できなかったら100万円とられる

としたら、どんなふうにやりますか?』

 

しっかり覚えて、イメージトレーニングを何回もして、それから弾くでしょう。

きっと、テンポもゆっくりにするでしょう。

 

そういう場合と同じように、しっかり覚えて、はっきりイメージを持ってから、

ゆっくり1回だけ弾く。もしもできなかったら、どこをどう修正すればいいか、

修正してイメージを作り直して、また1回だけ弾く。これが良い練習だと思います。

 

弾けたら、今度は速いテンポとか、表情づけとかもしたくなるでしょう。それも

1回1回が真剣勝負です。1回で成功させて見せましょう!

 

もちろん、両手で1曲とおしては難しいでしょう。ゆっくりにするとか、片手

ずつとか、1小節だけとか、なんなら1拍だけとか「1回でできる」ようにし

て練習しましょう。

 

1回で成功させる、これはジャズにとって即興演奏にとって、とても必要なこと

ですよね。思い浮かんだものを1回で弾けなきゃいけない。このフレーズは初め

てだから、久しぶりだから100回練習させてくださいというわけにはいかない。

 

1回で弾ける技術あるいは、どのくらいのフレーズなら1回で弾けるのかを、把握

することも必要でしょう。

 

数を増やすのではなく、1回の真剣さをupするのです。

つまり、1回弾く時に弾く行為そのものを真剣にやればいいのではなく、その1回

を成功させることに対して、真剣にということです。

 

弾く前の準備、イメージ、これも、もっともっと重視しましょう。

 

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『今まで親しんできた音楽ももっとよく知ろう。』

 

アレンジにもアドリブにも生かせるよ! 

好きなメロディは、JAZZ、POP,CLASSIC、何でもドレミで歌えて

弾けるようにしておこう。

 

何も見ないでメトロノームに合わせ何度も(ジャズでなくても)いいから、覚え

ている曲の全部メロディを弾く。同じ曲が重ならないようして何分、あるいは何

時間弾けるかな。

 

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『やっちゃいけないこと』

 

・絶対やっちゃいけないことなんてほとんどない。良くないのは、人の演奏を

聴いていないこと。大切なのは、同じテンポ、合うノリ、合う音を出せるよう

になること。

 

・楽しむためとしてやるなら何をやってもいいです。上達のためにやるなら僕に

相談して下さい。(ここは生徒向けの言葉)

 

・フォーム:参考にするなら、91歳まで世界各国で演奏していたハンク・

ジョーンズを始め、スティーブ・キューン、エディ・ヒギンス、テディ・ウィ

ルソン、秋満義孝ら。

 

・深く、深く。10pの穴を1000個掘っても水は出ない。よく調べて、

30m3つ掘ればきっと出るでしょう。

 

・100曲よりタイプの違う3曲をしっかり。その3曲も1曲まるごとより、

4小節をノンストップでリピートしながら練習。

 

・1つに気に入ったフレーズがあったら、リズム変えしたり音を変えたり、

違うコードにあてはめたり、類似フレーズを10個、100個とやっていく。

同じリズムで違う音も。

 

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楽な方法

 

楽な方法を考えるとき、それが、より上達する方法、より良い音楽にする方法

でなくてはならない。怠け心ではダメだということ。

 

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「必要なもの」

 

RR  リラックス&リズミカル

SS  集中力、俊敏性(体も頭も)、

KK  客観性、協調性

 

これら、どちらも必要

Tension   ←→ release  

主観 ←→ 客観  

集中・俊敏 ←→ 持久   いずれも日常から

 

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エネルギーの解放:音楽の効能の一つ

カラオケで元気になるように、ピアノでも元気になれるといいですよね。

 

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『一体となる』

 

・上手な人は、ピアノと一体になっている。音楽に入り込んでいる。ピアノで

できなければ、まずは聞いてのめり込む、ついで、カラオケでもいいから、体

ごと一体になって歌ったり弾いたりする体験をたくさん積もう。音楽と全身が

連動して弾けないとノッて弾けないし、ドラムやベースのリズムと合う演奏が

できません。

 

・ノル、踊る、歌う!!

 

・ピアノで一番全身を連動させてリズムに乗って弾きやすいのはストライド。

(足でもドンドンリズムをとる)

 

・声を出して歌いながら弾く、大きな声ならなお良く、体は腰でノル。まずは、

弾かずに踊る。椅子に座ってノる・・・など。

 

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『レッスン』

 

「一人立ち」が目標。ただ言われるままでなく、言ったことと違うことをやる

でもなく、「練習の仕方」、「学び方」を習得しよう。

 

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「思い」

 

その音に「思い」を乗せれば乗せるほど、理論を離れても技術がなくても大丈夫

になる。

 

思いがなければないほど、理論や技術が必要になる。しかし、独りよがりという

のもあり、難しいところ。

 

色んな人と、色んな音楽をやろうと思ったら、理論、技術偏重の人ともやるという

ことだから、その分、知識も技術も必要になってくる。

 

大切なのは、その曲でどんな表現がしたいか。あなたは何者なのかをはっきりさせ

て音にすること。

 

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『アンサンブル(バンド・セッション)人と合わせる』

 

例え百万回練習しても、目を閉じて弾けるようになっても、人と合わせるとか人前

で弾くのは緊張するものです。

 

それを緊張しないでできるようにするには、それそのもの、つまり、何度も人と

合わせたり何度も人前で弾くしかないのだと思います。

 

一人で100時間練習して100というレベルに達してから、はじめて人前で弾いて、

10しか弾けない。もっと練習して200というレベルになって人前で弾いても20

しかひけない。するといつも悔しさが残る。

 

10時間練習して10のレベルで、どんどん人と合わせたり、セッションを重ねて、

10のレベルだけど10で弾ける。つまり、100%出せるようにする。

 

そうして、練習と本番を交互にやっていると、レベル20になれば、20出すことが

できるようになり、嫌な悔しさはのこらない、もちろん、100になれば100出

せるようになる。

 

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『セッションとバンド』

 

セッション:

  色々な人と演奏ができる / 色々な人と話しができる 

× 演奏時間が短い

バンド

  アレンジを決めたり、できないところを繰り返したり、試行錯誤できる。

  より深い話しができるようになる。自分たちでライブをやるのは、音楽での

最高の楽しみ!

 

・両方やれればベスト!

 

『アンサンブルは弾くより聴く』

 

ドラムやベースをやることで、ドラマーやベーシストとお話しもしやすくなり、

その結果、演奏もしやすくなります。

ドラマーやベーシストは、カラオケマシーンじゃなく、人間です。皆で楽しく

音楽したいと思っています。ドラムやベースをやり、いつもと違う立場になる

ことで、どんなピアノを弾けば皆が楽しめるか考えて欲しいと思います。

 

人とあわせるときに、自分のやりたいことだけやるというのは、テニスで言えば

スマッシュしかしないようなもので、こういう人とテニスをやったら興ざめな

気がします。

 

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『まとめ』

 

・少ない量を丁寧にくり返す。

・ドレミを歌う。言葉を使う。工夫をしよう。

・曲の練習:最初に一回、最後に一回、録音をしよう。

・演奏中、弾くより聴く方に意識を。さらに全体を感じよう!

・姿勢:手だけでやらないで全身を! 五感をフル活用!

・最高の集中力と自然なリラックスにちらっと遊び心を。

・セッションで楽しさを、バンドで感動を!

 

                 Swingy

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Q&A,上達コツ、コラム

 

ジャズピアノ弾こうよ!