電子ピアノの選び方
ピアノがおけなければ、次善の策は電子ピアノ。
次善の策とはいえ、便利さでいえば本物のピアノよりはるかに上です。
夜でも弾けるし、録音もできますからね。
2018年9月
ひととおりいろいろな機種をチェックしてまいりました。
昔よりも、メーカーの違いは少なく、
価格による違いの方が断然大きいと思いました。
皆さん「本物のピアノに近いものを」とおっしゃいますが、
本物のピアノでも、メーカー、調整具合によって一台一台、
ずいぶん違うものです。
・スタンドのないもの(あるいは別売り)4万-8万円
・スタンドのあるもの 12万-18万円
あたりがお薦め価格帯です。
台のないキーボードタイプは、スピーカーが内蔵されて
いないことがあり、その場合、ヘッドホン、または別売りの
アンプ内蔵スピーカーが必要。
アンプ内蔵スピーカーは2つ1組で5千円〜3万円の
ものが適当かと思います。
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お薦めの電子ピアノ
2018年9月
<キーボードタイプ>
スタンドは別売り。
10kg以上ありますが、なんとか持ち運び可能
・5万円 7W×2 12kg
・メトロノーム&リズムマシン内蔵 ・録音可能
この価格帯ではとても良いタッチ。
ただし、専用スタンドと専用ペダルが別売りで計2万円
・13万円13W×2 19kg
・メトロノーム内蔵 ・録音可能
ある程度良いもので、家でも練習に使い、
ライブ等で持ち運びもしたいのならこれ。
家では、別売り(1万4千円)でペダルの固定
されたスタンドを使用することになります。
スマホと連動してリズムマシン等様々なことができるらしい。
※ ヤマハ、ローランド、カワイあたりが無難なところ。
使い方、好みとあえば、コルグもOK!
クラシックやジャズなど、レッスンを受けて地道に
練習をするという使い方ではなく、一人で色々と
遊びたいのなら機能豊富なカシオが良いでしょう。
<据え置きタイプ>
専用スタンドとの一体型。
ほとんど40kg以上なので、持ち運びは難しい。
スピーカーの位置やサイズも工夫できて、より良い音にできる。
・14万円 14W×2 50kg
・メトロノーム内蔵 ・録音可能
スタンド一体型 機能は十分。
自宅練習、ヘッドホン中心ならこれでOK!
・17万円 30W×2 50kg
・メトロノーム内蔵 ・録音可能
音を十分出せる環境にあるのなら、豊かな響きのするこれがお薦め。
調律するかのごとく、音色・響きを微妙に自在にコントロールできる。
※お好みで、YAMAHAやKAWAIもOK!
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ぜひ、ご自分でもお店に行ってチェックしてくださいね!
★電子ピアノのチェックの仕方
★音の比較
リバーブやコーラスなどのエフェクト(エコーみたいな)は
OFFにして比べること。低音、中音、高音、色々な場所の
音をしっかり聴くこと。
ffで弾いたり、ppで弾いたり色々な弾きかたをしてみましょう。
スピーカーが別売りのものは、その性能にも大きく左右
されます。良いアンプ内蔵スピーカーにつなげば、かなり
良い音になるでしょう。
スピーカー内蔵のものは、音量が足りるかどうか、低音も
高音もちゃんと鳴るかどうか確かめよう。
また、ヘッドホンしての使用が多くなるなら、それも試して
おく必要がありますね。
メトロノーム内蔵のものは、ピアノの音とのバランスはどう
かもチェック
★タッチ
最近は4万円くらいでも、まずまずちゃんとしたタッチの
ものがあります。
いまいちなものもありますが、弾いて確かめてみてください。
★メトロノーム機能
必須です。見てテンポの判る表示窓がついているものを!
★録音機能
ピアノになくて電子ピアノにあるこの機能を有効活用しよう!
自分の演奏を録音して、こまめに反省しましょう(笑)。
★耐久性
はっきりとはわからないけど、ヤマハやローランドが良い
ですかね〜。
★価格
安いのは、カシオ。音色・タッチも良くなってきたので、
値段を考えればこれでも十分です。
高いものは、音色・タッチ、見た目など様々な面で
素敵なものがあります。
しかし電気製品ですし、15年持てば十分と考えて、
無理しないようにしましょう。
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*いつもいつも電子ピアノ、ではなく。
鍵盤の形としては全然違わないわけだから、そういう
意味では大差ない。
そしてタッチの重さなら電子ピアノでも重いものはあるし、
昔のエレピ(ヤマハのCPなど)は弾けないほど重かった(笑)
もちろんピアノ同士でも全然違う。
問題はタッチで音色が変わらないこととか、「弾いた感じ」
と「弾き方」、「聴こえる音」と「聴こえ方」等の問題ですよね。
弦を叩いて響く音を直に聴くのと、サンプリング(録音)
された音をスピーカーやヘッドホンから聴くことの違い。
あくまで、生(アコースティック)と電気の差。
サイレントピアノを弾いたときに感じたこと。
ピアノの音は全身で味わえる。
サイレント状態のピアノ(電子ピアノも同様)の音は耳で
しか聴けない。この違いは、実はとっても大きかったです。
芸術どうこう言う前に、単純に音を楽しむという意味において。
電子ピアノでも充分楽しいかもしれませんし、音楽の勉強に
いろいろと使えると思います。
歌でも他の楽器でもいいから、生の音で音楽を楽しむことを
忘れないで欲しいなあと思います。
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★キーボード、シンセサイザー、ステージピアノ、電子ピアノ
の違い
キーボード=入力装置
楽器としてのキーボード=鍵盤
通常、ピアノやエレクトーンのような大型のものでなく、
鍵盤部分だけの小型のものをいう。
電子ピアノでもシンセサイザーでも「キーボードタイプ」のものがある。
狭い意味では以下のものをいう。
色んな音が内蔵されている
ピアノタッチではなく、ごく軽いタッチの鍵盤
5千円から10万円くらい
シンセサイザー
自分で音の波形を合成して、好みの音色を作ることができるもの。
音を作る機械なので、鍵盤があるとは限らないが、ある場合でも、ごく
軽いタッチのものが多い。
5万円から50万円以上まで
それぞれ面白いものですし、色々なものがありますが、詳しくは
Googleで「キーボードとシンセサイザーの違い」と入力して検索して
みてください。
ライブでよく使われるのは、シンセサイザーやステージピアノです。
でも、ピアノの練習には「電子ピアノ」を使ってね。
「ステージピアノ」の音はピアノそのままの音というよりは、バンドの
中で映えるよう、きらびやかな音に加工してあります。
「電子ピアノ」は家庭練習用です。
なるべくピアノに近い素直な音で、練習しやすいよう、メトロノームや
録音機能がついています。
で〜んと大きいものと、鍵盤部分だけのものがあり、鍵盤部分だけのもの、
つまり小型で持ち運びもしやすいものを「キーボードタイプの電子ピアノ」
とよんでいます。
100聞は一見にしかず、楽器屋さんに行ってみて!
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