ジャズピアノ練習方法4
コード譜で弾く&フェイク!
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まずはメロディ+コード、ついでフェイク、それからアドリブ!
すぐにアドリブをできそうな人はそれでもいいけど、アドリブの
ためにも良い曲、良いメロディをたくさん覚えることはとても
大切です!!
<目次>
0)何か簡単そうな曲を選んで!
1)メロディ+コードで弾いてみよう。
2)フェイク 〜メロディをより表情豊かに
3)左手の伴奏を考えよう!
4)どこまでできた? 初級、中級、上級、そしてアドリブへ!!
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0)何か簡単そうな曲を選んで!
「初心者にお薦めのジャズ・スタンダード曲」の項など参考にどうぞ
1)メロディ+コードで弾いてみよう。
右手はメロディをそのまま弾く。 左手はコードを弾く。
「オススメの楽譜、教材」に出てくる楽譜を利用しよう。
「やさしいジャズピアノ入門1」「ジャズ・スタンダード・バイブル」
「スタンダード・ジャズのすべて」「永遠のポップス1・2」などを
利用しよう。
最初は7thや9thなどは無視していいよ。
そうすればとりあえず、メジャー、マイナー、デミニッシュで弾ける
曲がたくさんあるはず。
#5とか+5って書いてあるのは一番上の音(5度)を半音上げよう。
b5とか-5って書いてあるのは一番上の音(5度)を半音下げよう。
マイナーコードでb5や-5だとデミニッシュと同じになるね。
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2)フェイク 〜メロディをより表情豊かに
フェイク:メロディを原曲からくずして、自分流に、あるいは、Swingする
ジャズのノリに合うように変えて弾きます。
1、リズムを変える。
2、メロディに和音を加えて弾く。
3、かざりになる音を加える。
などがありますが、言葉では書きようがないので、「オススメの楽譜、
教材」に出てくる「JAZZ PIANO MAKERS 2 やさしいジャズピアノ
入門」を利用して下さい。
アドリブをやる前に20曲くらいやって、ジャズの曲に慣れたり、
メロディを変えることになれて下さい。アドリブをやる上でも、もの
すごく役に立ちます。
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おっと左手も弾きたいね。では・・・
3)左手の伴奏を考えよう!
ただコードをそのまま弾いているだけではつまらないから、色々な
伴奏の形を覚えましょう。
「JAZZ PIANO MAKERS 2 やさしいソロピアノ入門」で、基本の
基本を学びましょう。
その先は、数多く出ているジャズピアノのソロ用の楽譜を見て勉強
しましょう。
例えば、同じ曲でも、アレンジする人によって、違った伴奏をつけて
いますので、比較しながら、色々な伴奏を覚えましょう。
<伴奏の形>
ジャズでよくある中では、ピアノソロでストライドのものが弾き易い
と思います。
(ストライド・・・左手がボンチャ・ボンチャっという伴奏をする奏法)
ストライドはレッスンで最初の頃にやるのですが、これが結構不人気で(笑)。
でもこれがちゃんとできるとできないでは、のちのち大きな差になりますよ。
4分音符でちゃんとスイングできなくて裏拍にいれるバッキングがスイング
するはずないですからね。
例えば、生徒の皆さんが最初にやる「茶色の小瓶」ですが、プロ志望の人
には全部の調でテンポ300までやる課題を出します。
ただし100、150、200、300とそれぞれのSwing感があり、300ができた
からといって100でSwingできるとは限らなくて、その辺がジャズの
ジャズたるゆえんだったりするのですが、いずれにしろ、基本の充実に
役立ちますので、よかったらチャレンジしてみて下さい。
ストライドピアノのお薦めは、Teddy Wilsonの「THE
GREATEST JAZZ PIANO」。
または、同じテディ・ウィルソンやハンク・ジョーンズあたりのソロピアノ
アルバムをamazonやHMVのHPで試聴して探してみてください。
まずはこれでSWING感をつかんで頂きたいと思います。
紹介した「JAZZ PIANO MAKERS 1 やさしいジャズピアノ入門1」
「JAZZ PIANO MAKERS 2 やさしいソロピアノ入門」では
茶色の小瓶ばかりだけど、このやり方をしっかり覚えて、他の曲でも
同じようにやってみよう。
10〜100曲くらいはやろうね。
上達したい人は、ここまでを、じっくり、みっちり、ばっちりどうぞ!
では、頑張って!!
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コードでの演奏、アレンジ、フェイクどこまでできるかな?
以下の、初級、中級、上級、そしてアドリブへ!!
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初級
メロディ+コードの譜面(コード譜)、じっくり練習すれば弾ける。
正確なテンポで、しっかりした音で弾ける。
Swingする曲を四分音符=90-140で弾ける。
曲の調(key)とその調のメジャースケール、マイナー・スケールが分かる。
フェイクができる=メロディのリズムを変えたり、半音や和音を加えられる。
強弱がつけられる→自分で考えられる
元気に弾いたり、ちょっと寂しげに弾いたりできる。
中級
メロディ+コードの譜面(コード譜)、10-30分練習すれば弾ける。
Swingする曲を四分音符90-170で弾ける。
メロディの合間にかざりを入れられる。
一曲の中で複数の伴奏パターンを使い分けられる。
強弱・表情を自分で考えて弾ける。
メロディ、ベースをくっきりと、和音を控えめになど多少は弾き分けられる。
ノリ・キレといったものが分かってくる。
ダイアトニックコード、I IV V Iなどいくつかの簡単なコード進行を
把握して的確な7thを加えられる。
一時的転調がだいたい分かる。
イントロ・エンディングがつけられる。
同じ曲をSwingしたり、バラードにしたり、ボサノバにしたりできる。
「春の公園で散歩してる感じ」などイメージを浮かべて演奏することが
できる。
(↑こういうのはあまりやらないと思いますが、面白いですよ。)
上級
メロディ+コードの譜面(コード譜)、2-3分練習すれば弾ける。
Swingする曲を四分音符90-240で弾ける。
曲の中で転調があっても、その場の調、機能がわかり、それに応じた
テンションを的確に入れられる。
メロディ、ベースをくっきりと、和音を控えめになど同時に弾く音も弾き
分けられる。かざり、伴奏など、僕とは全く違ったアイデアでアレンジできる。
その日、その時の気分に応じたアレンジ、弾きかたができる。
どう?
どのへんまで、できてる?
中級がだいたいできたら、アドリブにも無理なくチャレンジできると思うよ!
頑張ろう!!
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