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<アドリブ使用音ガイド>
★ フレーズのリズムを覚える!
どんな音を使うにしろ、まずは短くリズミックなフレーズを覚える。「タタッタタン」など。
あらゆる音が使えるようになっても、リズムのまとまりは大事! 1小節4拍で音楽に
ノレて、作れるようにする。徐々に、2小節、4小節、8小節、16小節、32小節と長い
単位で感じられるようにする。すると、アドリブでもどこをやっているか分かる。「、」「。」
があるべきところにある文章同様、聴き手にも共演者にも伝わりやすい音楽になる。
◆ テーマのメロディの利用
メロディをくずしていくフェイクの延長で、元のメロディがわからないくらいにしてしまっても良い。
元々こうしてアドリブが生まれてきた。この発展形として、メロディのリズムだけもらって、違う音
でアドリブフレーズを作る。また、他の曲のメロディも利用出来る。「曲A」を演奏中「曲B」にも
同じコード進行があるとき、「曲B」のメロディを使う。必ず同じコード進行でなくても、合うよう
なら使える。
◆ペンタトニックスケールでフレーズを作る。Major 1.2.3.5.6 Minor 1.b3.4.5.b7
○同じ調が続く間、ずっと一つのスケールでアドリブできる。
○普通のメジャースケール、マイナースケールほどスケール練習っぽくならず、どんな音の
組み合わせでもそれなりにメロディック。
○どの組み合わせでも、同時に鳴らして和音にできる。
○ブルーノートを足すことでブルージーでかっこいいフレーズにできる。
×メジャーだと日本の童謡みたいになりやすい。
×コードの変化を表せない。どこだかわからなくなりやすい。
♪ ブルーノート:.b3 .b5 .b7 これを含むスケールを、ブルーススケールとよび、色々あります。
メジャーペンタトニックにb3,b7を、マイナーペンタトニックにb5を加えて使うとブルージー。
◆ キーのメジャースケールやマイナースケール 1.2.3.4.5.6.7 1.2.b3.4.5.b6.b7
♪コードトーンで終わる方が良いので、コードトーン中心でアドリブする中で、経過的に使うと良い。
○同じ調が続く間、ずっと一つのスケールでアドリブできる。
○弾き慣れたスケールなので、弾きやすい。
×となりの音、となりの指へと行きやすく、なめらかだが、スケール練習風になり、スウィングしづらい。
×コードの変化を表せない。どこをやっているかわからなく(ロストと言う)なりやすい。
◆ コードトーンのアドリブ(必須) 1.3.5.7(9.11.13)など
○ コードは譜面に書いてあるので、わかりやすい。
○ この先どんな変わった音を使うとしても、コードトーンが着地点。
○ いつでも終われるので短いフレーズが作りやすい → アドリブの合間の飾りにも使いやすい。
× 単純、細切れになりやすい。
○ 和音にできる。 → ○ 右手でのバッキングにも使える。
○ 派手なアルペジオができる。
○ ポップスでもロックでもラテンでも、コードトーンなら間違いなし。
○ 半音下をうまくひっかけるとジャズっぽくできる。
○ ダイアトニックから外れたコードが多い時は、コードトーンがやりやすい。
○ コードトーンを覚えて、聴いて分かるようにすると、セッションでも、耳コピの時でも、聴き取る
○ ときのガイドになる。自分が弾いてる時も他人に対してのガイドになっている。
◆共演者の演奏の利用
共演者の演奏をヒントに、リズムなどをまねして使う。これは大切なので、訓練しておきたい。
★
ここまでのやり方は 1.自分の音、共演者の音を聞く余裕を持つことができる。
比較的簡単なので、 2.テンポが速いとき、曲が難しい時に便利。
◆ コードスケールのアドリブ
バークリー音大でのやり方。初期に教則本は、みなこのやり方が載っていたが、難しくて多くの人が
挫折。最近は他のやり方を載せている本も多い。
△ キーのスケール同様、そのコード内では流れるようなフレーズができるが、スウィングしづらい
ので、スケールの音ではあるが、コード的に使うとよい。
(例:Cメジャースケールで、△ミファソラシ ○ソミシソラレファレ(Em→Dm))
×コードが変わるごとにフレーズが切れてしまう。うまく切るのが難しい。
○ 変わったスケールを使えば、変わった音も使える。覚えれば、テンションもコードトーンのように
使える。
◆
アウト わざとコードに合わない音を使うこと。アウトした音で弾きはじめて、コードの音など
うまく狙った音、狙ったタイミングで終われるとかっこいい。
1コードでアウト
アウト以前: CM7のときGで弾くと、CM7の5,7,9thの音になる。
軽くアウト: CのときCdim→Cにする。 例:星に願いをの5段目の#ファラソなど。
もっとアウト: CM7のとき、Ab→G bラbミレソー
アウト以前の定番代理コード Dm7→G7→C を Dm7→Db7→C
代理コード的使用 Dm7→G7→Cを ハンコック Dm7→Bb7→C コルトレーン Dm7b5/G→C
2ペンタトニックスケールでアウト
アウト以前: Key=CのときGペンタトニック(ソラシレミ)で弾く。
ソラシレミは、Cメジャースケールの中に収まっている。
アウト: コード=CあるいはKey=CのときC→Db→Dのペンタトニックでフレーズ
ミドレ、ファbレbミ、#ファレミラーなど(チックコリアがよくやる)
★これらを色々使っていく。使い分けたり、あまり意識せずあれこれ使ったり、最終的には、
どんな音でも自由。ただし自分の伴奏や、共演者の伴奏と合うこと。共演者とのコミュニケ
ーションがとれること。リズムや、音の動きは整えること。わざと崩すのもアリ。こういう
フレーズ、こういう音、こういう音楽にしたいというイメージがはっきりとあることが大切。
Swingy
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