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<コード進行を学んで、

伴奏づけ、アレンジ、リハーモナイズ>  

 

 

〜おしゃれな、かっこいい和音で弾きた〜い! 

 

 

・コードの勉強にお薦めの理論書をご紹介。

 

・この順番で、このようにやると良いという、

勉強の手順も書きましたのでご活用下さい!

 

    

 

コード進行が分かると、ジャズのみならず、和音を使う

様々な音楽が理解しやすくなります。

 

逆に、ジャズの和音はかなり難しくなってしまうので、

ジャズ以外の曲を利用しながら学ぶと、理解しやすいと

思います。知っている曲の方が良いですしね。

 

 

ここでは、理論について解説するのではなく、巷に

数多くある、理論書を上手に使いながら学ぶ方法を

ご紹介します。

 

ハーモニーに興味のある方向けに、ポップスやクラシック、

あるいは童謡、民謡など、などあらゆる曲への伴奏づけ、

アレンジ、リハーモナイズ(コード改変)などができる技術

を身につけるためのトレーニングという目的で書きました。

 

ジャズのコードが勉強したいのだから、他のジャンルは、

とりあえず、パスで良いという場合は、2)5)6)あたりを、

量を少なくしたり、パスしたりすればOKです。

 

 

では、スタート!

 

1)コードを覚える

 まず音が三つの、比較的シンプルな和音(三和音)から。

 メジャー、マイナー、デミニッシュと、音四つの和音でよく使う、

 7thコードいくつか(C7 D7 E7 F7 G7 A7 B7 Bb7)を

 覚えよう。

 

お薦め理論書:

「読んで覚えるコードのカラクリ」 

著者:田熊健   出版社:自由現代社 1300円  

 

2)コードに慣れる。

コードを見ること、それを使って演奏すること、コードの音や、

よくあるコードのつながり具合(コード進行)に慣れよう。

 

そのために、コードがついている曲で、簡単な曲をたくさん弾く。

童謡や、世界の有名曲(「アメイジング・−グレース」「川は呼んでる」

「エーデルワイス」)などが載っている楽譜集から、初見で弾ける程度

のものを選んで、30100曲以上。

 

楽譜集は、一段4小節ずつになっていると、音楽の流れが掴みやすく

てよい。

1段譜(メロディとコードだけの譜面)のものと

2段譜(右手でメロディを、左手で伴奏を弾くようになっている2段

の譜面。通常のピアノ譜)のものと両方弾いてみよう。

 

2段譜で伴奏のパターンも覚えつつ、それとコードを結びつけるよう

にすると、1段譜で弾くときにも、その伴奏パターンを利用しながら、

コードで弾くことができる。

1段譜だけを使うなら、左手の伴奏は四分音符で「ジャン、ジャン、

ジャン、ジャン」で構わない。リズムがはっきり出るようにして弾こう。

 

 

3)コード進行の初歩を学ぶ

 

ダイアトニックコードとディグリーネームを理解する。

コードの機能(トニック、サブドミナント、ドミナント)を理解する。

メジャーとマイナー両方。マイナーはナチュラルマイナーを中心に。

 

お薦めの本:

「これならわかる!! 大人のためのコードのしくみ」          

著者:五代香蘭  出版社:kmp 1200

 

コード進行の基礎。ダイアトニックコード、ツーファイブ、テンション

のごく初歩(紹介程度)、セカンダリードミナントあたりまで。

とても丁寧な解説と、見やすい図があります。これをまず、2/3

くらいまでやりましょう。

 

 

4) 2)弾いた楽譜にディグリーネームと機能を書き込み、それを

意識しながら弾く。

これをまた数十〜百曲以上やると、どのような仕組みで曲のコードが

ならんでいるのか、良く分かります。そして自分でつける時にも、

参考になります。

 

 

5)コードをつけてみよう!

 

まず二段譜を使用。左手のパートから、コードを読み解って、コード

ネームを書いていこう。

 

お薦めの楽譜:

「トンプソン 現代ピアノ教本」

入門用のピアノ教本にしては、色々な調が出てくるのが、コードづけ

の練習に良いと思います。調、音階、和音についての説明も少し入っ

ている。

 

「ピアノで奏でるやさしいクラシック」自由現代社

有名な曲がたくさんで親しみやすいです。ピアノ曲に限らず、オーケ

ストラ曲をごく簡単なアレンジしたものも収録していて新鮮。

 

「ピアノ名曲100選」Grade A  ドレミ楽譜出版

弾くには、上記の本より難しいです。

 

    自分で伴奏づけができるようになるためには、伴奏をパターン化し

て覚えておけることが必要です。そのために、これらの曲集に出てきた

伴奏パターンを整理して、リストを作っておきましょう。2ページの曲

15個くらいかな。伴奏パターンを五線ノートに書いて、どの曲に

出てきたか、コードネームをつけるとしたら何か、また、何拍子だとか、

どんな雰囲気だとかも書いておくと良いです。

 

 

6)次は一段譜を使用。

 

一つのメロディに対して、つけられるコードは一つではありません。

勉強していくに連れて、選択指も増えていきます。何度も使えるよ

うにコピーをとっておきましょう。

 

コードのついていない一段譜というのは、ピアノ用では超初心者用

しかないので、他のものを使います。

 

お薦めの楽譜:

「練習者のためのフルートベスト100」

これは、メインの楽譜の他に、伴奏用の譜面がついています。まず、

メインの楽譜(コードのついていない方)を使い自力でコードを

つけてみましょう。そして、別冊(伴奏パート譜で、こちらはコード

がついている)の方で答え合わせをします。

そして、コードにはディグリーネームをつけていき、それを意識し

ながら弾いてみましょう。まるで問題集と解答集。なんと都合の良い

楽譜でしょうか()

 

 

7)いよいよジャズで!

 簡単なジャズピアノの楽譜を弾いてみましょう。まずは、コード

ネームのついている2段譜のもの。なるべく簡単なものを、たくさん

弾いてみましょう。

次に、コードネームと音符を照らし合わせながら、なるほどこのメロ

ディ、このコードの時にこういうアレンジにするのかということを

学びます。そしてまた、伴奏パターンをリスト化しましょう。

 

お薦めの楽譜:解説がとっても面白く、ためになる

   ↓

「これなら弾ける! ジャズピアノ」

「らくらく弾ける! ジャズピアノ」

「やっぱり弾きたい! ジャズピアノ」

いずれも 著:春畑セロリ 出版:ヤマハ

 

8)さらにコード進行の勉強

ツーファイブ、4度進行、代理コード、借用和音、パッシング・

ディミニッシュなど。

 

お薦めの理論書:

先ほどの「これならわかる!! 大人のためのコードのしくみ」の残りの

ページと、

「松田昌の音楽トレーニング」 

著者:松田昌    出版社:ヤマハ

コードの初歩からメロディフェイク、伴奏づけ、ベースライン、アド

リブ、テンション、代理コードなどたくさんのことを少しずつ、簡潔

に紹介。

 

★ 理論書ではありませんが、コード関連の面白い本を紹介します。

 

「最後まで読み通せる音楽理論の本」

著者:宮脇俊郎 出版社:リットーミュージック

先生と生徒の対話形式。なぜ音楽理論を学ぶとよいのかといったお話

から始まり、生徒の質問に答えながら進みかゆいところに手の届く

内容になっていると思います。楽譜があまりに少ないですが、まとめ

の図は大変見やすいですし、CD付きなのもありがたいかと思います。

 

「音楽の正体」  

著者:渡邊健一 出版社:ヤマハ

コード進行やメロディについて、ポップスやクラシックの有名な曲を

題材に解説。しかもコード進行を男女関係に例えるなど、楽しく読め

るよう最大限工夫されている。

 

 

9) ジャズのスタンダード曲をコード譜で弾いて、度数や機能を書き

込み、様々なコード進行がどのように使われているか、学びましょう。

キーC以外のものは、キーCでの譜面を作って分析すると分かりやすい

です。

 

10) ここまでの知識を使って、ここまでやった曲に、元とは違った

コードをつけていきます。

 

1) コードスケールとテンションの勉強

皆さん、テンションにはとても興味があるでしょうが、敢えて最後に

しておきました()

 

コードスケールと合わせて理解しないと使い方がわからないはずです

し、コードスケールはとってもとっても難しいからです。

 

「やさしく学べるジャズハーモニー」  

著者:飯田敏彦   出版社:全音楽譜出版社

とても「やさしい」とは思えないが、コード進行を中心にテンション

やスケールなど、ジャズハーモニーをしっかりと学べます。まとめの

表がとてもとてもありがたい。この段階まで来た方にはお薦めです。

 

 

★理論書を終えたら

 

理論書では、こういうテンションがあるよ。こういうスケールがあるよ。

というのを知るだけ。いや、多少はそれらの使い方もわからなくはない。

けれど、それらテンションやスケール、代理コードなどの使い方は、

理論書より、二段譜にアレンジされた楽譜やCDから耳コピしたコピー

譜など楽譜や音から、あるいは、それをセットにして、学ぶのがベスト

かと思います。ですから、ここまでも理論書だけでなく、楽譜もたくさん

紹介してきました。

 

この後も、楽譜などが必要になるとは思いますが、楽譜売り場に行って、

自分の興味に合うものを選ばれると良いかと思います。

 

最後に一冊、弾きこなすには、かなり難しいところが多いですが、とても

凝ったかっこいいな和音がたくさんでてくる楽譜を紹介しておきます。

 

「新装版 プロフェッショナル ジャズピアノ・スタンダード」

稲森康利 CAP(中央アート出版)3675

ゴージャスなアレンジで、バーなどでの演奏にうってつけ。コードも

ついていますが、省略されているところも多いです。

 

★では、焦らず丁寧に楽しく学んで頂ければと思います!

 Swingy

 

 

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