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被災地訪問 一日目

陸前高田、大槌、山田、宮古 (岩手県)  

2013.10/2911/1

 

【いきさつ】ボランティアで行くには、あまりにも体力に自信がなく、

行けずに二年半。この頃も、かなり疲労を感じ、ゆっくり休みたくて、

友人お薦めの過ごし方・・・カーフェリーに乗って海や空をボーっと

眺めようかと思っていました。

調べてみると東京近郊から乗れるのは北海道行きのみ。北海道に行く

ということは、東北沖を通り過ぎる=被災地を素通りする。

う〜む、それは何だか良心が咎めるというか、気持ち良くない。

それなら、この機会に被災地に行こうと決めました。

 

「被災地 語り部 ガイド」といった用語で検索。 

 

そして、このHPを見つけて、一人でも応対して頂けるところ、

比較的安価なところを探しました。

 ↓ ↓

いわて三陸観光復興プラットフォーム

 

結果、鉄道のまだ復旧していない、岩手県南東の沿岸、

陸前高田〜宮古を中心に訪れることにしました。

 

(三陸海岸:はっきりと決まっていないらしいのですが、

岩手県の太平洋側を中心に青森県や宮城県の太平洋側も含むようです。)

 

 

【一日目】東京から釜石まで

 

・池袋〜大宮(埼京線)、大宮〜一関(東北新幹線) 

新幹線、自由席を買ったら、なんと全席指定。乗せてもらえたが、

初っ端からこれではと先が思いやられる。

・一関〜気仙沼 (大船渡線) 

真東へ向かうのですが、岩手県から再び宮城県に入ります。 

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よくこんなところに線路を作ったなと思うほど、ひたすら山の間を抜けて

行く大船渡線。開通時はさぞ感動したことでしょう。汽笛が鳴ったり、

ドアが押しボタン式だったりと新鮮でした。無人駅が多いけれど、時折

かわいらしい駅舎にも出会いました。

 

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気仙沼。駅の売店でも店員のおばちゃんが人懐っこくて、田舎に来た感じ

が味わえました。駅前は普通に街があって、この辺りは無傷かと思いきや、

少し坂を下りると、一階がまるまる鉄骨だけになっている建物があったりします。

 

・気仙沼からバスで岩手県の陸前高田へ。

JRの代行バス。まだ広告を出す企業は無いようで、バスの車内広告は全てJR

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陸前高田では、「気仙タクシー」さんの被災ガイドをお願いしました。

2時間10200円)

ここは、どこもかしこもこんな風景。がれきを仕分け処理し、撤去もあらかた

済んでいます。

まだ新しい建物はほとんどなく、重機での作業が続く。道路はダンプカーが

びゅんびゅん飛ばしているのですが、信号がほとんどないせいもあってか、

事故も多いようです。

道沿いでひまわりが咲いているのを見つけました。ボランティアの方が植えて

くれたのだそうです。もう10月末ですからほとんど枯れていましたが、1

だけ咲いていてびっくり(写真は撮れず)

 

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左の写真:ここが駅のホームだったらしい・・・。 

右の写真:駅のものを見つけた人が、駅のあった場所に持ってくる。

 

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左の写真:屋根の上のタンクの上、青い看板に赤い字で何か書いてありますね。

その青い看板の最上部まで津波にのまれてしまったそうです。

右の写真:まだ片付いていない所。海底に沈んだ街のような風景です。

 

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左は海に近い建物の中。役所だったかな。イベントも開かれるような場所だった

そうです。左下から伸びているのは、建物に突っ込んできた木。松でしょうか。

この建物は、津波の怖さを伝えるため、敢えて残すと聞きました。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: D:\Documents\文書色々\旅:2013三陸\被災地写真13.10月\DSCF1689.JPG 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: D:\Documents\文書色々\旅:2013三陸\被災地写真13.10月\DSCF1690.JPG 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: D:\Documents\文書色々\旅:2013三陸\被災地写真13.10月\DSCF1696.JPG

左:奇跡の一本松。7万本あった中でも、ひときわ大きかったそうです。

中:その周辺の倒れてしまった松の跡。あちこちで木が倒れましたが、一番弱

かったのが「杉」、次が「松」だと言っていました。

右:ある方が、映画「幸せの黄色いハンカチ」になぞらえ、町の幸せを願って

自宅跡地に黄色いハンカチを掲げたところ、それを知ったその映画の山田洋次

監督が、実際に映画で使ったハンカチを持ってきてくれたとのこと。写真はコス

モスとセットで良い感じで撮れたと思いますが、周りはまだほとんど荒地です。

 

moritetsu007様による映像

http://www.youtube.com/watch?v=aH6IinJut3s

 

「津波てんでんこ」

家族でも別のところにいるなら、探しにいったりせず、めいめい、とにかく逃げる。

家族も大丈夫だと信じて逃げなさい。という教えだそうです。

 

家族を探しに行ったがために・・・、子供を学校から連れて帰ったがために・・・

ということがあったようです。

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左:もうガレキはあまりありませんでした。おそらくこのように、分別して積み上げ、

あちこちの処分場に運んだのでしょう。東京など受け入れてくれたところには本当に

感謝しているとのことでした(役所の観光局の方のお話)。

中:一部残った橋げたか、防潮堤か。 

右:バス停の張り紙。避難経路が書かれています。 

 

・陸前高田から、バスで盛(さかり)へ。

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きれいな海です。堤防代わりにとりあえず土嚢を積んでいる。

 

・盛(さかり)から吉浜まで、一部分復旧している南リアス鉄道に

乗ってみました。

ちなみに北リアス鉄道の通る久慈があまちゃんの舞台ですね。見てないけど。

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右:車内から見える風景。平地はだいたい、原っぱとなった土地に仮設住宅が

散在しています。

 

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「小石が浜」駅改め、「恋し浜」。 カップルが多数訪れるようになったそうです。

右:駅舎には、きっとそのカップル達が願い事を書いたであろう貝殻(ホタテ)がぎっしり!

 

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左:しばしばこのようにメッセージが。 

右:ちょっと寂しい感じですが、黙々と作業は続く。写真の真ん中右側にクレーン車。

「(全国各地から来ているんだろうけど)あの連中はここで金使わねえんだ」

なんて文句も聞かれましたが、まあ、頑張ってくれてるんだし・・・。

そして現時点での終点、吉浜駅(岩手県大船渡市三陸町吉浜)で下車。

 

三陸鉄道 123月の土休日は「こたつ列車」が運行するそうです!

http://www.sanrikutetsudou.com/

 

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左:吉浜駅舎内。奥に志村けんさんが一日駅長をなさった時の服や等身大パネル。

誰も来ませんが、駅と役所と病院が一つの建物にあるのは便利なのでしょう。

 

右:吉浜駅前。かなり寂しい感じですが、思い切って歩いていきました。たまに

人に会うと、決して人懐こいわけではありませんが、必ず声をかけて下さいました。

津波の時、誰一人亡くならず、「奇跡の浜」と呼ばれたそうですが、こういった

つながりも要因の一つかもしれませんね。

 

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日が落ちても作業は続く。黙々と、黙々と。 右:以前の吉浜の様子。とっても素敵です。

 

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左:震災前の様子と、津波来襲時の写真   右:復興作業の様子。

 

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左:応援メッセージ             右:応援アート 

 

吉浜からバスで釜石へ。そして一日目の宿。

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左:釜石での宿 平治旅館     右:室内には年代物の鏡台が。

 

僕の他には、復興作業にしている方々が長期間泊まっているようでした。

お食事を頂きながら、宿の女将さんと、少しお話することができました。

海岸から3kmほど離れたこの旅館付近、津波はそばを流れる川を逆流

して上ってきたそうですが、被害はぎりぎりなかったようです。

「みんな仮設にいるし、学校は移転したりしてるでしょう。車も流され

ちゃっているし、お母さん方は子供の送り迎えが大変だよ〜。」とお母

さん目線で語ってくれました。

 

被災地訪問二日目

 

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